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マルチブラケット装置にて治療中のブラケット脱離について。

2019/01/19医院からのお知らせ

 矯正装置には、成長発育中のお子様において治療初期に使用する「取り外し式の装置」と、固定式のマルチブラケット装置があります。
 前者は食事・ハミガキの時は患者さん自身で装置を簡単にはずしていただくことができます。よって「取り外し式の装置」にて治療中はこうした食べ物の注意や制限はまったくありません。またハミガキがしづらいということもありません。〜下記写真参照〜

「取り外し式の装置」
プレート画像2
「マルチブラケット装置」
スクリーンショット 2018-12-20 13.33.04
 固定式のマルチブラケット装置では、食事に気をつけていただくことが必要になります。マルチブラケット装置は歯の表面に矯正歯科用の接着剤でブラケットを取り付けます。これはあまりにかたい食べ物を噛んだりするとはずれてしまいます。それらの食材としては、飴・氷・キャラメル・軟骨・スルメなどがあります。マルチブラケット装着中はこれらの食べ物はさけていただくよう患者さんにお願いしているところですが、なかには食べてはいけないものを食べてブラケットが外れてしまう方がいらっしゃいます。こうした場合、トラブルにより予定通り治療が進行しないことになってしまい、患者さんにご迷惑をかけることとなります。

 

 我々、矯正専門の診療所では、マルチブラケット装置にて診療を開始または開始しておられる患者様に避けていただきたい食べ物や食べ方の工夫を以下のようにご紹介しております。

1.矯正治療中に避けていただきたい食べ物
 粘りの強いものや装置にくっつきやすいもの、固いものは避けて下さい。
 ・粘度の高いもの(キャラメル、ソフトキャンディー(ハイチュウ、ぷっちょ等)、グミ、お餅)
 ・装置にくっつくもの(ガム)
 ・固いもの(飴、軟骨、ナッツ類、スルメ、梅干しの種、氷、氷アイス等)

2.食べ方に注意が必要なもの
 基本的にマルチブラケット矯正では、前歯でかみ切る、食いちぎる、かぶりつく、丸かじりするような食べ方は禁物です。このような食べ方をすると装置が外れてしまうことがあります。
・歯で食いちぎる、引っ張る(骨つき肉、スルメ、焼き鳥、フランスパン、
 バゲット)
・丸かじり(りんごなどの果物やパン類、ハンバーガーやサンドイッチ)

図1

 次に、食べ方の工夫をご紹介します。
・一口サイズに小さく切って食べて下さい。
・柔らかいメニューであっても、口いっぱいに頬張らずに少量ずつ噛んで食べて下さい。
・なるべく奥歯で噛むようにして下さい。

 マルチブラケット装置がついた矯正では、食事がしづらいイメージがあると思いますが、ポイントを押さえコツを掴めば食事制限が必要というほど大げさなものではなく、大抵のものは食べられることがお分かりになると思います。
 慣れない間は、食事中にストレスや不快感を感じると思いますが、今回の記事を参考にしていただき、矯正中も食生活のバリエーションを広げる楽しみにつなげていただけるものとして、ぜひ、前向きに考えて下さい。

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