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MFT①(口腔筋機能療法)

2020/10/06スタッフブログ, 舌癖ブログ

MFT(口腔筋機能療法)について

MFT=ORAL MYOFUNCTIONAL THERAPYとは
歯列に及ぶ筋圧のバランスを整えそれを維持することを目指すトレーニング法です。

具体的には咀嚼・嚥下(飲み込むこと)・発音に関わる

舌や口唇など口腔周囲筋のトレーニングを行います。

(いわば口周りの筋トレです)

MFTの対象者

咀嚼・嚥下時の筋機能が歯列・咬合に悪影響をあたえている方。
(舌癖や口呼吸など悪習癖がある方)

例:舌癖がある場合
図1.png舌

図1.png舌2

舌癖について

舌癖とは、安静時や嚥下時、話す時などに

舌を上下の歯の間などに入れ込み、歯を押し出すような動作をすることです。

舌は通常、飲み込む時や話す時にも※スポットに当たっており

舌で歯を押し出すような動作はしません。

しかし、舌の筋力が弱かったり口呼吸であったりするなど、様々な要因で舌癖が出てきてしまいます。

spot
※スポット

舌癖が歯並びや咬み合わせへ及ぼす影響

歯は舌・口唇・頬などの口周りの筋肉からいつも圧力を受けています。

内側からは舌の力が、外側からは口唇や頬の力がそれぞれ歯に及びます。

歯はそれらの中立の位置に存在します。

整った歯並び、正常な咬み合わせが長期的に渡って保たれるためには

これらの筋肉からの圧力が均衡を保っている必要があります。

では、舌癖がある場合はどうでしょうか。

歯は口唇や頬から受ける圧力よりも、舌からの圧力を大きく受け、筋肉の均衡が崩れてしまいます。

その結果、歯は舌からの圧力を受ける方向へ動き、歯並びが悪くなったり、

正常な咬み合わせが崩れる原因になってしまいます。

舌  図296

舌  図297

またトップページのリスクと副作用についての文にも記述してあるように、舌癖があると矯正治療が予定通り進まないことがあります。

舌癖が最初からある方や、治療の途中で舌癖が出てきてしまった場合

舌の力が歯の動きを邪魔してしまい矯正治療がうまく進まないことがあります。

トレーニング

患者さんの現在の状態を確認して舌の正しいポジションや動き、

自身の舌癖の状態を写真や資料を使って説明し、理解していただきます。

そしてトレーニングの実地練習を行い、自宅でもトレーニングに励んでいただきます。

次回以降のブログで舌癖やトレーニングについて詳しく解説していきます。

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